グループホームの仕事は、認知症の高齢者のお世話が中心だ。想像すると大変に感じるかもしれないが、実際にやっていくと、仕事の達成感は、計り知れないものがある。認知症には、最近のことを忘れてしまう、時間を忘れてしまう、物や人を忘れてしまう等の症状がある。様々な症状に対して、どのように対応していくかは一番大切なポイントだ。相手を理解して、思い通りになるよう取り計らうことが、高齢者を落ち着かせることになる。そのためには、多少の演技も必要となるだろう。最初は抵抗があるかもしれないが、相手と同じ目線に立てば難しいことはない。
また、グループホームでは頻繁にレクリエーションを行う。レクリエーションでは、自分が主役になって皆を引っ張り、レクリエーションを楽しませることが大事で、その時は中心的な役割を担うことができる。そしてうまくいった時に自分がもらえる報酬は、周りからの信頼感と皆の笑顔だ。認知症を患っている人は、元々自分達と同じ様に働き、様々な困難を必死に乗り越えてきた人達なのだ。そんな高齢者に対して、尊敬の気持ちと感謝の気持ちを抱いて、グループホームの仕事を行っていくことは、自分の人生を必ず豊かにしてくれるはずだ。情けは人の為ならずということわざの通り、最終的には、自分が相手にしたことがかえってくるものかもしれない。やりがいを感じたい方、精神的な成長を望む方に、グループホームの仕事が教えてくれることは大きい。